岐阜城

所在地 〒500-0000 岐阜県岐阜市天主閣18番地
公式サイト https://www.city.gifu.lg.jp/3537.htm

岐阜城完全ガイド|難攻不落の山城の歴史・見どころ・アクセス徹底解説

岐阜城とは|金華山山頂に立つ天下の要衝

岐阜城は、岐阜県岐阜市の中心部にそびえる標高329mの金華山山頂に位置する山城です。かつて「稲葉山城」と呼ばれたこの城は、戦国時代に斎藤道三や織田信長の居城として栄え、「美濃を制すものは天下を制す」と言われるほど重要な戦略拠点でした。

現在の天守閣は1956年(昭和31年)に復興されたもので、城内は史料展示室として整備され、楼上の展望台からは岐阜市街をはじめ、長良川、濃尾平野、遠くは伊勢湾や恵那山まで見渡せる大パノラマが広がります。金華山ロープウェーを利用すれば、わずか約3分で山頂までアクセスできるため、観光客にも人気の名所となっています。

岐阜城の歴史|鎌倉時代から織田信長の天下統一拠点まで

鎌倉時代の始まり|二階堂行政による築城

岐阜城の歴史は鎌倉時代にまでさかのぼります。1201年(建仁元年)頃、鎌倉幕府の政所令で後に別当となった二階堂行政が、稲葉山(現在の金華山)に小さな砦を築いたのが始まりとされています。この時期はまだ本格的な城郭ではなく、軍事的な拠点としての機能が主でした。

その後、一度は廃城となりましたが、15世紀頃に美濃守護代の斎藤利永が城を修復し、居城としました。これにより、稲葉山城は美濃国における重要な拠点として再び歴史の表舞台に登場することになります。

戦国時代|斎藤道三の居城として

戦国時代に入ると、稲葉山城は司馬遼太郎の歴史小説『国盗り物語』の主人公としても知られる斎藤道三の居城となります。道三は美濃国を統一し、この城を拠点として勢力を拡大しました。

斎藤道三は城を大規模に修築し、難攻不落の山城として整備しました。金華山の急峻な地形を活かした防御構造は、敵の攻撃を困難にし、「美濃を制すものは天下を制す」という言葉が生まれるほど、戦略的に重要な城となったのです。

道三の死後、息子の斎藤龍興が城主となりましたが、織田信長の侵攻を受けることになります。

織田信長時代|天下布武の拠点「岐阜城」へ

1567年(永禄10年)、織田信長は稲葉山城の戦いにより斎藤龍興から城を奪取し、本拠地を清須城から当城へと移しました。この時、信長はそれまで「井の口」と呼ばれていた地名を、古代中国の周王朝の文王が岐山によって天下を平定した故事に因んで「岐阜」と改めました。

信長はこの城を「岐阜城」と命名し、「天下布武」の印章を用い始めます。岐阜城は信長の天下統一の野望を象徴する拠点となり、ここから全国に号令を発する城として機能しました。信長は城下町の整備にも力を入れ、楽市楽座政策を実施するなど、経済的な発展も促進しました。

江戸時代以降|廃城と現代の復興

信長が安土城に本拠を移した後、岐阜城は信長の息子・織田信忠が城主となりました。しかし、本能寺の変後、豊臣秀吉の配下となり、その後は江戸時代に徳川家康の重臣が城主を務めました。

1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いの前哨戦として岐阜城の戦いが行われ、城は焼失しました。その後、1601年(慶長6年)に廃城となり、天守などの建造物は加納城の築城に転用されました。

現在の天守閣は1956年に鉄筋コンクリート造で復興されたもので、城内は史料展示室として整備され、岐阜城の歴史や織田信長に関する資料が展示されています。

岐阜城の見どころ|天守閣から絶景まで

復興天守閣と史料展示室

1956年に復興された天守閣は、三層四階建ての鉄筋コンクリート造で、外観は戦国時代の様式を再現しています。城内は史料展示室となっており、岐阜城の歴史や織田信長、斎藤道三に関する貴重な資料が展示されています。

展示内容には、武具や甲冑、古文書、当時の城の模型などがあり、戦国時代の歴史を肌で感じることができます。特に織田信長が使用した「天下布武」の印章のレプリカや、稲葉山城攻略に関する資料は必見です。

展望台から望む大パノラマ

天守閣最上階の展望台からは、360度の大パノラマが広がります。眼下には長良川が悠々と流れ、岐阜市街が一望できます。天気が良い日には、濃尾平野の向こうに名古屋市街、さらには伊勢湾まで見渡すことができます。

東側には恵那山をはじめとする中央アルプスの山々が連なり、西側には伊吹山が望めます。この絶景は「オーロラに例えられる大パノラマ」とも称され、特に夕暮れ時や夜景は格別の美しさです。

標高329mの山頂から見下ろす景色は、戦国時代の城主たちもこの眺望を楽しんだであろうと想像させ、歴史のロマンを感じさせてくれます。

金華山ロープウェー

岐阜城へのアクセスには、金華山ロープウェーの利用が便利です。山麓の岐阜公園から山頂まで、約3分で到着します。ロープウェーからは、眼下に広がる岐阜の街並みや長良川の流れを楽しむことができます。

ロープウェーは15分間隔で運行されており、混雑時には増便されることもあります。ゴンドラの窓からは、金華山の豊かな自然や、季節ごとに変化する景色を楽しめます。

山頂駅からは徒歩約8分で天守閣に到着します。途中には展望レストランや売店もあり、休憩しながら観光を楽しむことができます。

夜間開館とライトアップ

岐阜城では、期間限定で夜間開館が実施されています。夜間開館時には天守閣がライトアップされ、金華山に浮かび上がる幻想的な姿を麓から眺めることができます。

天守閣からの夜景も格別で、岐阜市街の夜景が宝石を散りばめたように輝きます。特に5月11日から10月15日の間は、長良川の鵜飼が行われる時期と重なり、川面に灯る篝火が幻想的な風情を演出します。

「岐阜城パノラマ夜景」などのイベントも開催され、日本夜景遺産にも認定されている岐阜城の夜景は、デートスポットとしても人気です。

岐阜公園と周辺施設

金華山の麓に広がる岐阜公園は、岐阜城観光の起点となる場所です。公園内には織田信長の居館跡があり、発掘調査に基づいて庭園が復元されています。

公園内には岐阜市歴史博物館や名和昆虫博物館もあり、岐阜の歴史や自然について学ぶことができます。春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の自然を楽しめる憩いの場となっています。

また、岐阜公園から長良川沿いを歩けば、鵜飼観覧船の乗り場にもアクセスでき、ぎふ長良川の鵜飼を楽しむこともできます。

ぎふ長良川の鵜飼|1300年の伝統

岐阜城観光とセットで楽しみたいのが、ぎふ長良川の鵜飼です。鵜飼は1300年以上の歴史を持つ伝統的な漁法で、毎年5月11日から10月15日まで行われます(中秋の名月と増水時を除く)。

鵜匠が鵜を操り、篝火の明かりの中でアユを捕る様子は、まさに幻想的な光景です。織田信長も鵜飼を保護し、徳川家康に鵜飼を披露したという記録が残っています。

岐阜城の天守閣からも、夜間には長良川の篝火を眺めることができ、城と鵜飼という岐阜の二大観光資源を同時に楽しむことができます。

岐阜城へのアクセス|電車・バス・車での行き方

電車とバスでのアクセス

JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から

  • JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜バス「長良橋方面行き」に乗車
  • 「岐阜公園・歴史博物館前」バス停下車(約15分)
  • 徒歩約3分で金華山ロープウェー山麓駅に到着
  • ロープウェーで山頂へ(約3分)
  • 山頂駅から徒歩約8分で岐阜城天守閣

岐阜駅からのバスは頻繁に運行されており、アクセスは非常に便利です。

車でのアクセス

東海北陸自動車道利用

  • 「岐阜各務原IC」から約20分
  • 岐阜公園周辺の駐車場を利用(有料)

名神高速道路利用

  • 「一宮IC」から約30分
  • 「岐阜羽島IC」から約40分

駐車場は岐阜公園周辺に複数ありますが、休日や観光シーズンは混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。

登山道でのアクセス

健脚の方には、登山道を利用して徒歩で山頂を目指すこともできます。岐阜公園から山頂まで、いくつかのルートがあり、所要時間は約40分から1時間程度です。

主な登山道:

  • めい想の小径:最も整備された初心者向けコース(約40分)
  • 七曲り登山道:かつての大手道で歴史を感じられるコース(約40分)
  • 馬の背登山道:急峻で上級者向けのコース(約40分)

登山道からは金華山の豊かな自然を楽しむことができ、戦国時代の攻城戦の様子を想像しながら登るのも一興です。

岐阜城の基本情報|営業時間・料金・所在地

営業時間

  • 3月16日~5月11日:9:30~17:30
  • 5月12日~10月16日:8:30~17:30
  • 10月17日~3月15日:9:30~16:30
  • 1月1日:6:30~16:30(初日の出営業)

※年中無休
※ロープウェーの運行時間は季節により異なります

入場料金

岐阜城天守閣

  • 大人(16歳以上):200円
  • 小人(4歳以上16歳未満):100円

金華山ロープウェー

  • 大人(12歳以上)往復:1,100円、片道:630円
  • 小人(4歳以上12歳未満)往復:550円、片道:300円

セット券

岐阜城とロープウェーのセット券や、岐阜市歴史博物館との共通券もあり、お得に観光できます。

所在地・連絡先

  • 住所:岐阜県岐阜市金華山天守閣18
  • 電話:058-263-4853
  • 公式サイト:岐阜市公式サイト内岐阜城ページ

岐阜城周辺の観光スポット

岐阜市歴史博物館

岐阜公園内にある博物館で、岐阜の歴史や文化を学ぶことができます。特に戦国時代の展示が充実しており、織田信長や斎藤道三に関する資料が豊富です。

川原町の古い町並み

長良川沿いに広がる川原町は、江戸時代から昭和初期にかけての古い町並みが残るエリアです。格子戸の町家や蔵が立ち並び、レトロな雰囲気を楽しめます。カフェや和菓子店、雑貨店なども点在し、散策に最適です。

長良川温泉

長良川沿いには温泉旅館が立ち並び、岐阜城を眺めながら温泉を楽しむことができます。日帰り入浴が可能な施設もあり、観光の疲れを癒すのに最適です。

岐阜大仏(正法寺)

日本三大仏の一つとされる岐阜大仏は、高さ13.7mの乾漆仏です。岐阜城から車で約10分の距離にあり、その大きさと美しさに圧倒されます。

季節ごとの楽しみ方|岐阜城を訪れるベストシーズン

春(3月~5月)

岐阜公園や金華山では桜が咲き誇り、花見の名所として賑わいます。桜と岐阜城の組み合わせは絶景で、写真撮影にも最適です。新緑の季節には、山全体が鮮やかな緑に染まり、清々しい景色を楽しめます。

夏(6月~8月)

5月11日から10月15日まで、ぎふ長良川の鵜飼が開催されます。夜間開館も実施され、鵜飼の篝火と岐阜城のライトアップを同時に楽しめる贅沢な時期です。ただし、夏は暑さが厳しいため、熱中症対策をしっかり行いましょう。

秋(9月~11月)

金華山全体が紅葉に染まり、最も美しい季節です。赤や黄色に色づいた木々と岐阜城のコントラストは見事で、多くの観光客が訪れます。空気が澄んでいるため、展望台からの眺望も格別です。

冬(12月~2月)

冬は観光客が少なく、静かに岐阜城を楽しめる季節です。空気が澄んでいるため、遠くの山々まで見渡せる絶好の展望日和が多くなります。1月1日には初日の出営業が行われ、山頂から新年の日の出を拝むことができます。

岐阜城の魅力を最大限に楽しむコツ

時間に余裕を持って訪れる

岐阜城だけでなく、岐阜公園や周辺の観光スポットも含めて楽しむには、少なくとも半日は確保したいところです。特に鵜飼を楽しむ場合は、夕方から夜にかけての時間も必要です。

登山道を歩いてみる

時間と体力に余裕があれば、登山道を利用して山頂を目指すのもおすすめです。戦国時代の攻城戦の様子を想像しながら登ることで、岐阜城の「難攻不落」の理由を体感できます。

夜景を楽しむ

夜間開館時には、ぜひ天守閣からの夜景を楽しんでください。日本夜景遺産に認定されているだけあり、その美しさは格別です。鵜飼の時期であれば、長良川の篝火も見ることができます。

歴史を学んでから訪れる

事前に織田信長や斎藤道三、岐阜城の歴史について学んでおくと、より深く観光を楽しむことができます。司馬遼太郎の『国盗り物語』を読んでから訪れるのもおすすめです。

メタバース岐阜城|最新のデジタル体験

近年、岐阜城では「メタバース岐阜城」という取り組みも始まっています。これは、デジタル技術を活用して、バーチャル空間で岐阜城を体験できるプロジェクトです。

遠方で実際に訪れることが難しい人や、事前に岐阜城の様子を知りたい人にとって、新しい観光の形として注目されています。公式サイトからアクセスできるため、実際の訪問前に体験してみるのも良いでしょう。

まとめ|岐阜城は歴史と絶景を同時に楽しめる名城

岐阜城は、鎌倉時代から続く長い歴史を持ち、戦国時代には斎藤道三や織田信長の居城として天下の要衝となった名城です。標高329mの金華山山頂に立つ難攻不落の城は、現在では復興天守閣として整備され、史料展示室や展望台から岐阜の歴史と絶景を楽しむことができます。

金華山ロープウェーを利用すれば、わずか3分で山頂にアクセスでき、眼下に広がる長良川、岐阜市街、遠くは伊勢湾や恵那山までの大パノラマは圧巻です。夜間開館時のライトアップや夜景、ぎふ長良川の鵜飼との組み合わせなど、一日中楽しめる観光スポットとなっています。

岐阜駅からのアクセスも良好で、周辺には岐阜公園や川原町の古い町並み、長良川温泉など、魅力的な観光スポットが点在しています。歴史好きはもちろん、絶景を求める人、家族連れ、カップルまで、幅広い層が楽しめる岐阜城。ぜひ一度、この戦国時代の息吹を感じる名城を訪れてみてください。

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